平屋を建てようと調べ始めると、まず迷うのが「どれくらいの大きさにするか」です。家族が少なかったり、夫婦二人やひとりで暮らす予定だったりすると、大きな家は持て余してしまいます。そんなときに現実的な選択肢になるのが、1LDKや2LDKといったコンパクトな平屋です。
とはいえ、1LDKと2LDKで暮らしがどう変わるのか、どのくらいの広さや費用がかかるのかは、言葉だけではつかみにくいものです。部屋数が少ないぶん、選び方ひとつで窮屈にもちょうどよくもなります。
ここでは、1LDKと2LDKそれぞれの間取りの違いから、広さと費用の目安、単身や夫婦といった向いている人までを順にまとめました。間取りづくりの一般的な考え方は別の記事にゆずり、この記事は1LDK・2LDKという具体的な大きさに絞って見ていきます。自分の暮らしに合う平屋の規模を決める参考にしてください。
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平屋の1LDK・2LDKという間取り

1LDKと2LDKは、名前は似ていても、暮らせる人数や日々の使い方が変わります。まずは、それぞれがどんな部屋の組み合わせなのかを見ていきます。
1LDKは寝室とLDKを1室ずつ確保した間取り
1LDKは、リビング・ダイニング・キッチンをひとつにしたLDKと、独立した寝室が1部屋という組み合わせです。数字の「1」は居室の数、「LDK」は共有スペースを指すので、寝る部屋と暮らす部屋がそれぞれ1つずつあると考えるとわかりやすいでしょう。
平屋の1LDKは、廊下やムダな仕切りを減らせるぶん、同じ坪数でも部屋を広く使えます。寝室を閉めればLDKと切り離せるため、来客時に生活感を隠したり、就寝時間の違う相手と空間を分けたりもできるのが強みです。一方で個室は1つしかないので、書斎や子ども部屋を別に持ちたい人には手狭に感じられます。
まずは、あなたの暮らしに独立した個室がいくつ必要かを書き出してみてください。それが1つで足りるなら、1LDKは十分に候補になります。
2LDKは個室を1つ足した2部屋構成の間取り
2LDKは、1LDKにもう1つ個室を加えた間取りで、LDKに加えて居室が2部屋あります。ひと部屋を寝室、もうひと部屋を書斎や客間、将来の子ども部屋として使い分けられるのが、1LDKとの一番の違いです。
平屋で2LDKにすると、寝る場所と作業や趣味の場所を分けられるぶん、生活のオンとオフを切り替えやすくなるのが利点です。夫婦であれば片方が早く休んでももう一方は別室で過ごせますし、在宅で仕事をする人は個室を仕事部屋にあてられます。そのぶん延床は1LDKより大きくなり、必要な土地や費用も増えていきます。
個室が1つでは足りない、来客や在宅ワークの予定があるという場合は、2LDKを軸に考えるとよいでしょう。
どちらもワンフロアに要素を絞ったコンパクト間取り
1LDKと2LDKに共通するのは、平屋のワンフロアに必要な部屋だけを絞って収めている点です。階段や2階の廊下がなく、生活のすべてが同じ高さにそろうため、移動のムダが少なく、掃除や家族の見守りもしやすくなります。
どちらも部屋数をあえて増やさず、暮らしに要る空間だけを残すのがコンパクト平屋の考え方です。 部屋を多くするほど床面積が増え、その分だけ建築費と光熱費、掃除の手間もかさんでいきます。少ない部屋をしっかり使い切るほうが、平屋ならではの身軽さは生きてきます。狭さを我慢するのではなく、要らない空間を最初から持たないという発想です。
小さな平屋という選び方そのものが自分に合うかを、暮らし全体から確かめておくと迷いが減るはずです。

1LDK・2LDK平屋の広さの目安

コンパクトな平屋といっても、必要な広さは間取りで変わります。ここでは、1LDKと2LDKそれぞれの坪数の目安を見ていきます。
1LDKは10坪台前半でも暮らしが成り立つ
1LDKの平屋は、10坪台前半、およそ35〜45平米ほどでも無理なく暮らせます。LDKを12畳前後、寝室を6畳ほど取れば、大人1人から2人が生活するのに十分な広さになるでしょう。
平屋は2階がないぶん、同じ坪数でも天井の抜けや窓の取り方しだいで実際より広く感じられます。ただし収納を居室と別に確保しないと、荷物があふれてせっかくの空間が狭くなってしまいます。10坪台に抑えるなら、造り付けの収納やロフトを計画に入れておくと安心です。
今の住まいの広さと見比べながら、1LDKに何を置くのかを先にイメージしてみてください。
2LDKは15坪前後がひとつの目安になる
2LDKにする場合は、15坪前後、およそ50〜60平米が現実的な目安です。LDKに加えて個室を2つ取ると、1LDKより10平米ほど床が増える計算になります。
1LDKなら10坪台前半、2LDKなら15坪前後が、快適に暮らせるひとつの下限です。 これより小さくすると、個室や収納にしわ寄せがいき、コンパクトさが窮屈さに変わってしまいます。逆に広げすぎると平屋の利点である手軽さが薄れるので、必要な部屋数から坪数を決めるのが順番になります。
1LDKと2LDKのおおよその広さは、次の表で見比べてみてください。
| 間取り | 延床の目安 | 主な使い方 |
|---|---|---|
| 1LDK | 10〜14坪(35〜45平米) | 単身・夫婦二人 |
| 2LDK | 14〜18坪(50〜60平米) | 夫婦二人・在宅ワーク |
同じ坪数でも収納と廊下で体感が変わる
同じ延床でも、収納と廊下の取り方しだいで、暮らしの広さの感じ方は大きく変わります。廊下を長く取ると、その面積のぶん居室が削られ、坪数のわりに狭い家になってしまいます。逆に廊下を減らして各部屋をLDKでつなげば、同じ坪数でも広々と使えるでしょう。
収納も同じで、居室の一角にまとめて押し込むより、使う場所のそばに分けて配ると、部屋が片づいて広く見えます。コンパクトな平屋ほど、この差が暮らしやすさに直結してきます。
坪数だけでなく、廊下と収納をどう配るかという間取りの考え方まで含めて検討してみてください。

1LDK・2LDKの平屋が向いている人

1LDKと2LDKは、住む人の数や暮らし方によって向き不向きが分かれます。ここでは、それぞれがどんな人に合うのかを見ていきます。
1LDKは一人暮らしの身軽さに合う
1LDKの平屋は、一人暮らしや、荷物を持たず身軽に暮らしたい人によく合います。居室が1つでも、生活のすべてがワンフロアに収まるので、掃除や管理に手間がかからず、日々の動きも短くてすむものです。
一人であれば、寝室とLDKが分かれていれば来客時も慌てずに対応できますし、光熱費や固定資産税といった維持費も小さな家ほど抑えられます。定年後にひとりで住み替える平屋としても、1LDKは現実的な大きさといえるでしょう。
自分ひとりの暮らしに個室がいくつ要るかを考え、1つで足りるなら1LDKを軸に検討してみてください。
2LDKは夫婦二人がほどよい距離を保てる
2LDKの平屋は、夫婦二人で暮らす人に向いています。寝室のほかにもう1部屋あることで、片方が趣味や仕事に使ったり、生活時間のズレを吸収したりできるからです。
2LDKは寝室と個室を分けられるので、夫婦それぞれの時間を邪魔せずに保てます。 どちらかが早く休んでも、もう一方は別室で本を読んだり作業をしたりできます。将来どちらかに介護が必要になったときも、部屋を分けて使える余地が残るのは心強い点です。二人の暮らしに少しゆとりが欲しいなら、2LDKはちょうどよい大きさでしょう。
普段どれくらい別々の時間を過ごすかを話し合い、個室が要るかどうかを決めてみてください。
セカンドハウスは最小限の1LDKで足りる
別荘やセカンドハウスとして平屋を建てるなら、1LDKのような最小限の間取りで足りることが多いです。年に数回、あるいは週末だけ使う家に、いくつも個室を設けても持て余してしまいます。
寝室とLDKが1つずつあれば、二人までの宿泊や短い滞在には十分な広さです。部屋を絞れば建築費も維持費も抑えられ、使わない期間の掃除や管理、風通しの手入れもラクになります。趣味の拠点や田舎暮らしのお試しとしても、身軽な1LDKは扱いやすい大きさといえるでしょう。
どんな頻度で、何人で使うのかを先に決めてから、必要な部屋数を見積もってみてください。
子育て世帯は2LDK以上で将来に備える
小さな子どもがいる家庭が平屋を選ぶなら、2LDK以上を基準に、将来の部屋数まで見て決めると安心です。子どもが小さいうちは1部屋を家族の寝室にできても、成長するにつれて個室が必要になってきます。
2LDKであれば、当面は夫婦の寝室と子ども部屋、あるいは遊び場として使い、子どもが増えたり大きくなったりしたら仕切り方を変えて対応できるでしょう。子どもが独立したあとは、夫婦二人の趣味部屋や客間として使い直せます。
今の人数だけでなく、10年後や20年後の暮らしまで思い描いて、必要な部屋数を決めてみてください。
1LDKは単身や別荘向き、2LDKは夫婦や子育て世帯向き。今の人数だけでなく、将来の暮らしから部屋数を決めるのがコツ。
1LDK・2LDK平屋の費用の目安

1LDK・2LDKの平屋は、延床が小さいぶん総額を抑えやすい一方、坪単価では割高になりやすい面もあります。ここでは、費用の考え方を見ていきます。
1LDKは延床が小さく総額を抑えやすい
1LDKの平屋は、延床が小さいぶん、建物の総額を抑えやすい間取りです。使う建材や設備の量が減り、部屋数が少ないほど内装や建具にかかるお金も下がります。
たとえば延床10〜14坪ほどの1LDKなら、同じ仕様の広い平屋に比べて総額はぐっと小さくなります。ただし、キッチンや浴室といった設備は部屋数を減らしても1式は必要なので、小さくしたぶんがそのまま安くなるわけではありません。20坪クラスの平屋の費用感と見比べると、どこまで削れるかがつかみやすくなるはずです。
まずは近い坪数の費用の目安を確認し、総額の見通しを立ててみてください。

坪単価はコンパクトなほど割高になりやすい
注意したいのは、延床が小さくても、坪あたりの単価はコンパクトな平屋ほど高くなりやすいことです。キッチンや浴室、玄関といった設備は家の大小にかかわらず必要で、その費用を少ない坪数で割るため、1坪あたりの負担が大きくなります。
コンパクトな平屋ほど、総額は小さくても坪単価は上がりやすい ので、坪単価だけを見て割高だと決めつけないことです。見るべきは総額のほうで、必要な暮らしがきちんと収まっているかどうかで選びます。数字の見かけに引っぱられないよう気をつけてください。
坪単価の高さだけで判断しないこと。設備は家が小さくても1式かかるため、必ず総額と暮らしやすさで見比べる。
まとめ
平屋の1LDKは寝室とLDKを1つずつ、2LDKはそこに個室をもう1つ足した間取りです。広さは1LDKで10坪台前半、2LDKで15坪前後がひとつの目安になり、部屋数と収納の取り方で暮らしやすさが決まります。
向いている人も分かれます。1LDKは一人暮らしやセカンドハウス、2LDKは夫婦二人や小さな子どものいる家庭に合います。費用は延床が小さいぶん総額を抑えやすい一方、坪単価はコンパクトなほど上がりやすいので、総額と暮らしやすさの両方で見比べるとよいでしょう。
まずは、自分の暮らしに個室がいくつ必要かを書き出し、それに合うのが1LDKか2LDKかを決めるところから始めてみてください。
平屋づくりの相談・見積もり
建てたい広さ、予算が決まっていなくてもかまいません。
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